ダニ媒介感染症のひとつである重症熱性血小板減少症候群(SFTS)※1の患者が京都府内で確認されたとの発表が京都府から2025年7月31日にありました。春から秋にかけてはマダニの活動が活発な時期です。観察会参加時には服装に注意し、ダニ除け対策をお願いします。
■ マダニ対策
- マダニは主に草むらや薮・森林にいます。このような場所では、地面に直接座らず、レジャーシートなどを敷いて座りましょう。
- 草むらなどに入るときは長袖、長ズボン、手袋、長靴等を着用し、肌の露出を少なくしましょう。また色の薄い服の着用は体についたマダニを見つけやすくなります。
- マダニをよせつけないために肌や服には、ディートを含む虫よけ剤(商品名スキンベープミストなど)を使用することも有効です。
- 家に帰ったら、着替えや入浴時にマダニに刺されていないかを確認しましょう。
■ マダニに刺されたら
- マダニに吸血されていたら、直接手でマダニを取ったり、つぶしたりせず、すぐに医療機関で処置してもらいましょう。
- マダニに刺された後に発熱等の症状が出た場合は、早めに医療機関を受診してください。
■ マダニとは? ダニ感染症についての詳細情報
※1) 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
SFTSはSFTSウイルスに感染することで引き起こされる病気で、ウイルスを保有しているマダニに刺されることで感染します。 潜伏期間は6~14日。症状は発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が多く、血小板減少、白血球減少、血清酵素(AST、ALT、LDH)の上昇が認められます。 致死率は10%〜30%と報告されています。治療には致死率の改善が期待される抗ウイルス薬(成分名:ファビピラビル, 医薬品名:アビガン錠)があります。