京都自然教室とは

< 京都自然教室とは >

京都自然教室は、京都市周辺の自然を対象に自然の面白さを体験し、自然の姿に感動・共感 できる観察会を実施している市民団体です。発足は1986年4月です。以降、毎月1回、自然観察会を開催しています。これまで暴風雨などの警報発令時や外出制限の期間を除いて、晴れても雨が降っても観察会を開催してきました。2025年4月の観察会は、初回から数えて468回目(発足39周年)になりました。

自然観察会では、さまざまな専門知識(植物、動物、昆虫、野鳥など)を持ったスタッフが、 幼稚園児から大人までを対象に、身近な自然の観察方法やマナーなどを紹介しながら、 生き物や自然現象の不思議を分かりやすく解説しています。私たちが観察しながら歩くスピードはとてもゆっくりです。それは、身近なところに発見や感動がいっぱいあるからです。「時速1km」は発見や感動を見逃さない最適なスピードなのです。

観察会でよく受ける質問は「これは何という名前の虫、花、木ですか?」です。さまざまな生物の正しい名前を知っていることは、観察の入り口としてとても大切です。しかし、多くの人は生物名を聞けば、それで気が済んでしまって、それ以上の発見の眼(目)を使うことなく、感動の心を閉ざしてしまいます。これはとてももったいないことです。是非とも生物名を知ることだけでなく、目の前にある生き物を出来る限りじっくり見て下さい。「こんな形をしてるんだ!」「こんな動きをしているんだ!」。「こんな色をしてるんだ!」。今まで気づかなかった発見や感動が必ず見つかるはずです。

私たちは、なぜ自然の中で生き物を見たくなるのでしょうか?それは私たちがリアルで見た時の、色、形、触感、味、香り、その場の雰囲気、温度、季節感などから得られる発見や感動に心打たれるからなのです。自然観察の本質は生物の名前を知ることだけでないのです。

今や生物名や生物に関する情報は図鑑やAI検索で調べれば、正しく素早く知ることができます。外に出なくでも室内で美しい写真や詳しい動画を見ることができ、数多くの情報が誰でも得られる時代になりました。しかし「リアル」の感動に勝るものはないのです。

へぇー、そうだったんや!」という発見や感動を伝えることこそ、京都自然教室が目指す自然観察です。ぜひ私たちの観察会に参加してそれを体験してください。驚きはすぐ目の前の身近な場所にあります。さあ、一緒に自然の中へ飛び込んでみましょう!

自然観察会の開催案内は、京都自然教室の本ホームページ、メルマガ、SNSに掲載しています。

< 今 後 の 活 動 >

引き続き京都市周辺の身近場所で、毎月1回の自然観察会を開催し、自然に感動・共感する心の輪を広げていきます。

また、気軽に楽しめる観察地や観察ポイントに関する情報をSNS等を通じて発信していきます。

2025年6月

京都自然教室代表 八木雅之